鹿児島人工衛星KSAT/KSAT2
鹿児島人工衛星KSATとKSAT2の紹介ページです。
「KSATとは?どんな人工衛星なのか?」
KSATという名前は、鹿児島人工衛星のKagoshima Satelliteの頭文字を使って付けた通称です。
1辺が10cmのサイコロ状で、重さは約1.4キロ。国際基準で決められている人工衛星サイズの中でも最も小さなサイズです。
使われている部品はねじや重電電池など併せて全部で100パーツ。ホームセンターや通販で買えるものがほとんどですが、1mmの1000分の50以下の精度で金属を切ったり曲げたりすることも必要になってきます。その際は鹿児島県内にある金属加工を得意とする会社に技術を提供してもらっています。
皆さんの身近にあるお店や会社で、鹿児島県産の人工衛星が作られているのです。
初号機は2010年5月に種子島宇宙センターから打ち上げ、2号機も2015年2月に同じく種子島宇宙センターからはやぶさ2と一緒に打ち上げられました。
「KSATのお仕事は?役割は?」
近年よく耳にする「ゲリラ豪雨」など集中豪雨の発生を予測する研究のために開発しています。KSATは、地上に向かって電波を発信しています。電波が地上に伝わってくる時間を調べると、「ひまわり」などの気象衛星では見ることができない雲の様子が分かります。
これを詳しく観察することで、集中豪雨がどのように起こるのかのメカニズムや、予測などを試みることにしています。
<KSAT開発と実験の様子>
衛星との通信実験
性能評価モデル内部
性能評価モデルの熱真空試験